沖縄のヘリオス酒造が銀河高原ビール醸造所などを取得


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ヘリオス酒造が取得するホテルや沢内醸造所=岩手県(ヘリオス酒造提供)

 ヘリオス酒造(名護市、松田亮社長)は27日、銀河高原ビール(岩手県)の沢内醸造所と、隣接するホテルを4月1日付で取得すると発表した。取得金額は非公開。同醸造所でヘリオスのビール商品を製造するほか、クラフトビールの生産を請け負う。ホテルはパートナー企業を全国から募集して運営を委託する。

 沢内醸造所は1994年に設立された。延べ床面積2619平方メートルで、ビール製造設備などもヘリオスが引き継ぐ。銀河高原ビールの製造時は、フル稼働した場合に年間2千キロリットルの生産能力があったという。ホテルは延べ床面積3853平方メートルで25室を有する。

 原材料価格の変動などで経営状況が厳しくなったことから、銀河高原ビールは3月末に沢内醸造所での商品製造の終了を決めた。ヘリオスは県外での生産拠点確保を目指していたため、同醸造所を取得した。