「ちいるんこう」販売開始 謝花きっぱん店 沖縄の伝統菓子


社会
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謝花きっぱん店が販売する「ちいるんこう」

 琉球王朝時代の伝統菓子を製造販売する謝花きっぱん店(那覇市)は25日から、きっぱんを生地に入れ込んだ伝統菓子「ちいるんこう」の予約販売を始めた。伝統的な製法を踏まえちいるんこうを再現、食べやすい大きさに調整した。製造は県認証の琉球料理伝承人、又吉妙子さんの協力を得る。

 謝花きっぱん店は琉球王朝時代に王族が食べていたとされる伝統菓子のうち、県産のミカンと砂糖を原料とした「きっぱん」と、トウガンと砂糖を利用した「冬瓜漬」を製造販売している。今回、新たな伝統菓子を発信しようとちいるんこうの製造に取り組んだ。

「ちいるんこう」をPRする謝花久乃さん(右)と又吉妙子さん=24日、那覇市泉崎の琉球新報社

 謝花きっぱん店の謝花久乃代表は「沖縄の伝統文化を継承しつつ、現代風にアレンジしながら伝えたい。沖縄の食文化に思いをはせ、当時の王族になった気持ちでちいるんこうを味わってほしい」とPRした。

 ちいるんこうは1個350円(税込み)で、予約を受けて販売する。問い合わせは同店(電話)098(867)3687。