新型コロナウイルス感染症の予防のため、琉球大学教育学部は2日までに、10人以上の学生が受ける講義の開始を2週間延期し、23日にすることを決めた。同大本部は原則として予定通り9日に講義を開始する方針だが、教育学部が独自に判断した。
琉大は原則として講義開始を遅らせないが、教室の換気を定期的に行うことや、室内に入る人数を少なくするなどの対策を示し、テレビ電話などを活用した遠隔授業の導入も促している。準備が間に合わない場合は1カ月程度の開始延期も認めている。
教育学部は60人を超える大規模の講義が多いことや、学生同士が近接したグループワークも取り入れているため、一部講義の延期を決めた。萩野敦子教育学部長は「大学側も慎重に対応しているが、これから教員になる学生が危機感を持つことも大事だと思っている。学生からの相談もあり、スタッフで話し合って決めた」と説明した。
琉大の学生の約3割は県外出身者で占められているため、講師からは感染者の流入を懸念する声も出ている。