首里城の焼け残った赤瓦「活用アイデアを」 沖縄県がイベント案募集


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焼け残った首里城の赤瓦(県提供)

 昨年10月に焼失した首里城の焼け残った赤瓦を活用してもらおうと、沖縄県などは1日から、瓦を利活用したイベントのアイデアを募集している。アイデアが採用された人には瓦が提供され実際に瓦を使ったイベントを開催してもらう予定。申込期間は30日まで。

 県によると、焼け残った破損瓦は3月中旬現在、大(30センチ程度)、中(15センチ前後)、小(5センチ前後)合わせてトン袋で計812袋あり、これらの瓦を活用したいという声が多数上がっていることから、企画が持ち上がった。

 今回募集するのは「首里城への思いを形として残すようなアイデア」で、審査を経てアイデアが採用された場合、6月に那覇市首里大中町の中城御殿跡(県立博物館跡)で瓦が提供され、来年1月までに瓦を使ったイベントを開催する必要がある。募集対象に制限はないが、開催するイベントは非営利のものに限り、採用されたアイデア以外での瓦の活用は禁止となっている。

 応募する場合は県のホームページから必要書類をダウンロードし、那覇市泉崎の県庁知事公室特命推進課に郵送するか、同課(aa071609@pref.okinawa.lg.jp)までメールする必要がある。実際に瓦を確認したい人は12日に開かれる現地見学会で見ることもできる。詳しい問い合わせは知事公室秘書課(電話)098(943)8199。