沖縄の米軍基地跡ダイオキシン汚染、国が補償を検討


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 【東京】沖縄県北谷町上勢頭の米軍基地返還跡地で高濃度のダイオキシンを含む廃棄物が見つかった問題を巡り、河野太郎防衛相は3日の衆院安全保障委員会で、防衛省として補償を検討していると説明した。町がこの跡地を地権者から買い取る方針を示していることから、河野氏は「損失に対していかなる補償ができるか町と協議しており、町や所有者に不利益が生じることはさせないよう対応する」と述べた。

 この跡地は米軍嘉手納基地の一部だったが1996年に返還された。町が区画整理して現在の地権者に提供した経緯があり、町はこれを買い取るため2020年度予算に約5400万円を計上している。

 一方、3日の委員会では県内の米軍基地周辺の川などで検出されているPFOSなどの有機フッ素化合物について、河野氏はこれらが米軍由来のものではないかと問われ「その部分はあるんだろうと思う」と述べた。

 防衛省は有機フッ素化合物に関する基地内での水質調査について米側との調整がついていないとして、同省の20年度予算への関連経費計上を見送ったが、河野氏は米国防総省と連携して対応に当たるとした。

 いずれも照屋寛徳氏(社民)への答弁。