家族や友人とつながって 島立ちの高校生41人へスマホ無償提供 沖縄セルラー


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 沖縄セルラー電話(那覇市、湯淺英雄社長)は3月30日、高校のない離島から本島の高校に進学する生徒に無償でスマートフォンを提供する「離島ケータイ奨学金」の交付式を那覇市の本社で開いた。2020年度の対象者は41人で、スマホ端末を無償提供するほか高校3年間の通話料、通信料を免除する。

 15年度の制度開始以降、交付を受けたのは今回を含めて220人になった。

 交付式には、対象者を代表して向陽高校に進学する糸洲あい子さん(15)=写真右から2人目、南風原高校に進学する糸洌洋祐さん(15)=同中央、那覇商業高校に進学する新城美空さん(15)=同4人目=が参加。3人は粟国中学の卒業生で「感謝の気持ちを忘れずに、大切に使いたい」などと話した。

 同社の友利克輝取締役=同右端=は「新しい環境で生活する中、困りごとが起きたり寂しさを感じたりしたときに、家族や友人への連絡に使ってほしい」と語った。