防災マップで強じんな地域に 海抜5メートル以下の北谷町美浜 住民意識も向上


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(左から)自主防災会長の友利勉さん、吉味拓真さん、多和田真彦さん、美浜自治会長の岡村悦子さん=3月25日、北谷町の美浜自治会

 【北谷】北谷町美浜区自治会(岡村悦子自治会長)は「美浜区防災マップ2020版(北谷町防災啓発活動事業)」を完成させ、住民に配布した。美浜区自主防災会のメンバーも一緒に取り組んだ。また「防災カフェ」を開催したり、同区から防災士2人が誕生したりするなど、住民の防災意識が高い地域だ。

 美浜区は県外・国外の観光客が多く訪れる場所で、約1200世帯・2500人以上が暮らす西海岸地域に広がる地区だ。海抜5メートル以下で、埋め立て地も多く、自然災害のリスクがある。

 昨年5月、内閣府から「地区防災計画策定」の支援を受け、その一環としてまち歩きをして防災マップを作成した。31日まである月には、その日に防災について学ぶ「防災cafe」を開催、住民の学びの場を展開している。

 岡村自治会長(58)は「美浜から誕生した防災士2人の協力の下、防災に強く人に優しい街美浜を目指し、暮らしの安全を実現させていきたい」と意気込んだ。美浜区自主防災会会長の友利勉さん(65)は「素晴らしい防災マップができ上がった。今後住民意識が高まることと防災士としての活動に期待している」と思いを語った。

 「防災cafe」は誰でも参加可能。問い合わせは(電話)098(926)5185。
 (岸本新通信員)