「慰霊の日」式典縮小検討も 新型コロナ対策で専門部署設置 玉城知事が発表


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沖縄全戦没者追悼式(資料写真)

 玉城デニー知事は10日午前の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策として県庁の県新型コロナウイルス感染症対策本部内に新たに「総括情報部」を同日付で設置したと発表した。15人の専任職員を置き、患者数増加に伴う医療提供体制の調整やPCR検査の拡充など、さまざまな業務に対応する。

 また、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、6月23日の「慰霊の日」に開催する沖縄全戦没者追悼式について、今後規模の縮小について検討する考えを示した。玉城知事は「現下の新型コロナウイルスの状況を鑑みると、日程の変更はないと思うが、規模や来賓の方々をどうしていくかについては協議をしていきたいと考えている。おそらく若干規模を縮小してやるようになるのではないかと思っている。具体的な検討はこれからだ」と述べた。 

 国の緊急事態宣言を受けて最初の週末に向けて、県民には集団感染の懸念がある「密閉」「密集」「密接」の「3密」を避けるため「不要不急の外出を自粛するようお願いしたい。特に夜間の会食など、いわゆる沖縄での『模合』についても、感染が広がるリスクが高いため、何とぞ控えるようあらためてお願いしたい」と呼び掛けた。