【北谷】米兵による北谷町桑江の女性殺害事件から1年を前にした11日、同町のアラハビーチで有志による追悼式が行われた。
写真家の石川真生さんらが中心となって企画し、集まった約10人の参加者は「あなたを忘れない」などと書き込んだメッセージボードを手に、祈りをささげた。
石川さんは昨年10月、女性殺害事件を一過性の事件として終わらせず、次の被害者を出さないためにも継続的に考える場を設けようと、友人らとともに「チームアカバナー」を結成。定期的に話し合いを続けてきた。「コロナの影響があるので大きくはできなかったが、どうしても1周忌だけはしてあげようと思った」と話した。
式では参加者が被害女性への思いや事件に対する憤りを語った。
与那城千恵美さんは「同年代の子どもがいるので、子どもを残して亡くなった彼女の無念を考えると悔しい。事件が終わったことのようになっているのも納得いかない」と声を震わせた。
上野さやかさんは「無念さはこれ以上感じたくない。具体的なアクションを考えていきたい」と力を込めた。
石川さんは「基地反対、容認関係なく、被害者をこれ以上出したくないという思いで手をつなぎたい」と強調した。