部品不良がヘリ事故原因 米で海兵隊家族が提訴


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 【与那嶺路代本紙嘱託記者】2018年に米カリフォルニア州で起きた大型輸送ヘリCH53の墜落事故で、機体の部品不良が事故原因だとして、死亡した海兵隊員の家族が部品会社を訴える裁判を起こした。米メディアが伝えた。

 墜落事故は18年4月、ミラマー基地所属のCH53ヘリがメキシコ国境近くで飛行訓練中に発生。操縦士ら4人が死亡した。

 米海兵隊専門紙「マリンコータイムズ」(10日付)によると、訴状は「欠陥のあるバルブのボタンが機体に流体固着現象を引き起こし、飛行が制御不能になった」とし、バルブを供給した米国の2社を「軍の求める仕様に適しない材料を使った」と批判している。

 墜落後、海兵隊はすべての同型機で不良部品を取り換えるよう指示したという。

 CH53ヘリは米軍普天間飛行場にも駐留している。事故から1年たった19年4月3日夕、同飛行場上空では同型機を含むヘリ9機が追悼の編隊飛行を繰り広げた。

 宜野湾市の基地被害110番には市民から騒音の苦情が寄せられた。