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環境と経済両立の取り組み 3Rって知ってますか?


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 「3R(スリーアール)」とは、Reduce(リデュース=廃棄物の発生抑制)、Reuse(リユース=再使用)、Recycle(リサイクル=再資源化)の三つの頭文字を表しており、環境と経済が両立した循環型社会を形成していくための取り組みを意味しています。中でも、最も優先順位が高いのが「リデュース」とされており、ごみの発生や資源の消費をもとから減らすことが重要であるとされています。

 今年7月1日から、レジ袋有料化義務化がスタートしますが、その背景としては政府が制定した「プラスチック資源循環戦略」において、リデュース等の徹底が重点戦略の一つとして位置付けられており、プラスチック製買い物袋の有料化はその取り組みの一環となっています。

 普段、買い物の際に何気なく無料で受け取っているレジ袋に注目してみると、消費者に対して不要な場合は申し出てほしい旨や、資源を大切にすることを意識付けるコメントが記載されているものもあります。また、小売店に陳列されている商品においても、環境に配慮した包装である旨や、容器等について消費者にリサイクルを意識した行動を促す旨の「マーク」や「コメント」などがさまざまな商品に示されています。

 その一方で、3Rの認知度やごみ減量への意識などはここ数年、低下する傾向にあります。循環型社会の形成に向けて消費者である私たちが理解し、行動していくことは非常に重要であることから、まずは身近な買い物を通して3Rを意識してみることが、良いきっかけになるのかもしれません。

(おきぎん経済研究所研究員 喜瀬真人)