名護のコロナ感染者は介護職員 デイケア相談受け濃厚接触


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新型コロナウイルスの感染者が確認された介護老人保健施設「桃源の郷」=13日、名護市

 【名護】新型コロナウイルスの感染者が本島北部で初めて確認された件で、感染した女性が名護市の介護老人保健施設「桃源の郷」のデイケア担当の介護職員だったことが、13日までに分かった。同施設によると、女性は10日まで勤務を続けており、デイケア利用者らと接触した可能性がある。同施設によると、利用者などには濃厚接触者はいないという。

 女性は既に感染が確認されている本島中部の男性が、3月31日に名護市で母親のデイケア利用を相談した際に同席した。11日朝に北部保健所から、女性が濃厚接触者との連絡があった。女性は4日に鼻水などの軽い風邪症状があったが落ち着いたという。

 7日に女性と一緒に別の利用希望者宅を訪問した介護職の30代男性が、女性の濃厚接触者と保健所に判断され、22日まで自宅待機している。

 同施設はデイケアを13~15日に休業する。同施設によるとデイケアは1階部分で、市内の高齢者30~40人が利用する。2階と3階に75人ほどの入所者がいるが、デイケア職員との接触はなく、13日時点で通常通り運営している。感染を受けて同施設は同日、デイケア施設を中心に建物や車両を消毒した。