沖縄県浦添市の仲西中学校(神谷加代子校長)は15日、休校中の生徒のため、ドライブスルーで教科書と課題を配布した。2・3年生の約9割の生徒に配布を終え、グラウンドには一時、保護者らの車で列ができた。教職員と生徒が車窓越しに顔を合わせ、つかの間の再会を喜んだ。
同校は5月8日、始業式を予定している。「接触による感染のリスクを抑えながら、生徒らの学びを少しでも早く保障したい」との理由で、12日にドライブスルーでの配布を決めた。教職員は2日間で、全生徒用の教科書や課題を詰めた袋を用意した。
配布当日は保護者がグラウンドに車を乗り入れ、体育館に近づいた後、車窓越しに受け取った。保護者は「驚いたが、接触が心配だったのでいい方法だ」と笑顔を見せた。男子生徒も「勉強がんばります」と張り切った。神谷校長は「生徒の元気な顔が見られたことが一番うれしい。表情も良くて、お互いに元気になれた」とほほ笑んだ。
(下地陽南乃)