【宜野湾】米軍普天間飛行場から有害性が指摘される有機フッ素化合物PFOSを含む泡消火剤が基地外へ大量流出した事故を受け、宜野湾市議会(上地安之議長)は17日午前、臨時議会を開き、事故に抗議する抗議決議と意見書を全会一致で可決した。
抗議決議・意見書は、市が米軍に泡消火剤の回収を求めた一方、米軍が効果的な対応をせず市職員が対応に追われたとして「強い怒りを禁じ得ない」と批判した。原因究明と再発防止策の早急な公表、国や県、市による普天間飛行場への立ち入り調査を認めることなどを求めている。
抗議決議の宛先は、駐日米国大使や第3海兵遠征軍司令官・沖縄地域調整官らで、意見書は首相、県知事ら。市議会は17日午後、第3海兵遠征軍と沖縄防衛局に要請する。【琉球新報電子版】