「三線ゆいまーる」コロナに負けない 宮沢和史さんや知名定男さん、西江喜春さんら動画コラボ


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「三線ゆいまーるプロジェクト」で唄を披露する宮沢和史さんの動画ページ

「三線を愛するみんなで世界を癒やして、コロナに負けずに乗り越えよう」。沖縄県三線製作事業協同組合(渡慶次道政理事長)が19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止で外出自粛が続く中、三線の音色を届けようと唄者らのメッセージを動画で届ける「三線ゆいまーるプロジェクト」を始めた。人間国宝の西江喜春さんや元THE BOOMの宮沢和史さん、民謡歌手の知名定男さんらが呼び掛けに応じ、歌とメッセージを寄せている。

 写真共有アプリ「インスタグラム」と動画投稿サイト「ユーチューブ」の組合公式アカウントで流している。渡慶次理事長は「沖縄の三線の音色はいつの世も人々の心を癒やしてきた。世界を三線の音色で癒やし、皆さんでこの困難を乗り越えたい」とプロジェクトの趣旨を説明し、最初の動画で三線を手に沖縄民謡「安里屋ユンタ」を歌った。

 理事長に呼応して西江さんは「三線を弾いて頑張りましょう!」とのメッセージとともに民謡「黒島節」と「子持節」を聞かせた。さらに知名さんは「おうちで三線の音色を聞いて、心の癒やしにしてください」と話し、民謡「うんじゅが情ど頼まりる」と「ヒンスージュリ小」を披露した。

 宮沢さんは「こういう時だからこそ、できること、やれることあるのではないかと思いながら生活している。いつも以上に三線と向き合う時間をつくるのもいいかなと思う」と語り、THE BOOMの「風になりたい」を三線で聞かせた。

 三線組合のアカウントは、https://www.instagram.com/34kumiai/。「#三線ゆいまーるプロジェクト」や「#おうちで三線」などのハッシュタグ(検索目印)を付けて発信している。【琉球新報電子版】

「三線ゆいまーるプロジェクト」の参加者ら