妊娠中はどうしたらいい?<教えて新型コロナ>


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 県内での新型コロナ感染拡大を受けて、新型コロナに関する疑問の声が相次いでいます。読者から届いた疑問をもとに、行政や感染症の専門家に話を聞きました。新型コロナの対策に役立つ情報を随時掲載します。

(回答者・神戸大学医学研究科産科婦人科の山田秀人教授)

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 妊娠中です。おなかの中にいる赤ちゃんに感染しないかが心配です。どんなことに気をつければいいですか。

A 新型コロナウイルス感染によって、胎児の異常、流産、早産、死産のリスクが、高くなるという報告は現時点ではありません。しかし子宮内における胎児のウイルス感染が疑われる例が報告されています。
 一般的に、新型コロナウイルス以外の肺炎でも、妊婦さんが肺炎になった場合には重症化する可能性があります。加えて、妊娠中はレントゲン撮影や使用できる薬剤に制限があります。妊婦さんは感染しないようにすることが最重要です。

 妊娠中で熱が37・5度以上あればどうすればいいですか?​

A 新型コロナウイルス感染について、厚生労働省では倦怠感や37.5度以上の熱発が4日以上続く方を受診対象としていますが、妊婦さんの場合には、リスクを考慮して2日以上続いた場合には受診可能にしています。帰国者・接触者相談センターにご相談ください。

 妊娠中の時はどんなことに気をつければいいですか?

A 不要不急の外出をしない、人混みを避ける、こまめに手洗いするなどの注意が必要です。出勤形態や職場環境などは勤務先と十分に相談してください。緊急事態宣言の全国拡大により、遠隔地への帰省分娩(里帰り出産)は出来る限り避けてください。

Q 分娩は通常通りできますか?

A 新型コロナウイルス感染のリスクを避けるために、立ち合い分娩や面会はご遠慮ください。新型コロナウイルスに感染しているお母さんから生まれた赤ちゃんは、感染していないかどうか、検査します。お母さん、赤ちゃんともにウイルス陰性になるまで、面会はできません。直接の授乳はできません。

 

 

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