大型商業施設も9割休み 食品などライフラインは確保


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床に間隔を空けて貼られたテープに従いレジを待つ買い物客=23日午後、サンエー浦添西海岸パルコシティ1階食品売り場(喜瀬守昭撮影)

 新型コロナウイルスの感染防止に向けた緊急事態宣言に伴い沖縄県が各事業者に休業要請を出す中、浦添市の大型商業施設サンエー浦添西海岸パルコシティは既にほとんどの専門店が臨時休業している。施設内は薄暗く立ち入りできないエリアがあり、約9割のテナントが休業するという異例の状態で営業を継続している。

 パルコシティは18日からほとんどの専門店が臨時休業している。23日時点で開いているのは食品館や東急ハンズ、無印良品などサンエーが運営する一部店舗。営業エリアと休業エリアは間仕切りで立ち入りできなくなっており、双方が混在するエリアもあった。

 市内から訪れた仲西叶さん(23)は「タピオカ店に行けなくて残念。持ち帰りの店も開いているのでありがたい」と語った。

 同社は「地域のライフライン」として可能な限り通常営業を継続する。同時に感染対策で消毒液を各所に置くほか、食品館などではレジカウンターに透明シートを貼り付けたり、間隔を空けて並ぶよう床に目印を付けたりしている。県の要請を受けて少人数での来店や会計、混雑する時間帯を避けることも呼び掛けている。