社会

那覇空港、ゴルフバッグの団体客 手術で移動の夫婦も

サーモグラフィーが設置された到着口を通る乗客ら=28日午前、那覇空港

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で不要不急の外出自粛が求められる中、大型連休が本格的に始まった。例年なら観光客でごった返す那覇空港も28日は閑散としていた。県などが求める来県・渡航自粛の効果とみられるが、到着口からはゴルフバッグを担いだ団体客も出てきた。大阪から来た男性は「バカンスじゃない。海とか山で走るだけ」と主張。一方、手術する医師が離島に来られなくなり、やむを得ず本島に来た夫婦の姿もあった。

 大型連休の前日。例年なら駐車場に止められなかった車が周辺道路にもあふれ、空港ターミナルビルは行き交う人でごった返す。だが、ことしは駐車場はがらがら、空港ターミナルビルの利用客は数えられるほどで職員の方が多いくらいだ。

 到着口では荷物を受け取った到着客がサーモグラフィーの前を通っていった。ビジネス目的とみられるスーツ姿の人もいれば、カップルや欧米系の団体客もいた。

 LCCを利用して大阪から訪れた男性(38)は「スポーツ合宿で来た」と語る。先乗りしている友人家族と合流する予定で、糸満市や名護市に滞在予定という。「正直迷ったけど、走るだけだし、海とか山に行くのであまり人と接しない。チケットも取ってしまったし」と説明した。

 感染拡大防止のため、SNSを中心に「#沖縄に来ないで」と呼び掛ける声も拡散。その中で「#那覇空港閉鎖」を求める声もある。ただ、37の有人離島がある沖縄では、航空路線が重要な交通手段の一つとなっている。

 石垣からの便が到着すると、航空会社の職員に車いすを押されて到着口を出てくる男性(80)=石垣市=の姿があった。右足が腫れ、病院に行くと大動脈瘤だと分かり、緊急手術することになった。担当する医師はコロナの影響で石垣入りできず、本島南部の病院に行くことになった。妻(79)に付き添われた男性は「痛い」と顔をゆがめる。迎えにきた娘(49)=那覇市=は「離島の人の事情も知ってほしい」と理解を求めた。



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