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進学を控えた3月頃になると、SNS上で「#春から琉球高校」などのハッシュタグ【※1】投稿が増えてきます。
自分の学校を公開することで、入学前に同じ学校の人とつながり、友達になろうということです。
あらかじめ知っている人をつくることで不安が解消されたり、入学に向けて情報を共有することができます。
※1 ハッシュタグ … SNSに「#(ハッシュマーク)」を付けて投稿するカルチャー。「#沖縄旅行」と検索すると、沖縄旅行の情報がまとまって出てくるなど、情報を整理する役割があります。
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しかしその一方、自分の学校名をネットで公開するリスクも発生します。
入学の情報を知られると年齢や行動エリア、公立の中学校だと住んでいる地域まで大まかに分かってしまいます。
ネット上であなたのことを狙っているストーカーや、「こいつを炎上させてやろう」とたくらんでいる悪い人からすると、学校名は個人を特定する大きすぎるヒントになります。
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また「#春から○○」と投稿し新入生を誘い出して、情報商材【※2】を薦めたり、出会い系サイトへ誘導する業者なども確認されています。
自分が投稿しなくても気をつけよう。
※2 情報商材 … 「情報」そのものを売るビジネス。「ネットで稼ぐ方法を教えます」といった情報商材を数十万円で買ったものの稼げなかったといったトラブルも多く、消費者庁も度々注意をうながしています。
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学校名をプロフィルに入れることで同じようなリスクが発生します。
自分は学校名を出さないようにしても、制服姿の画像を友人が投稿したり、学校名をプロフィルに書いている友人が「今日の文化祭最高だったね」と書き込むだけで自分も特定されます。
改めて、「自分の個人情報をどこまで書き込むか」というラインをじっくりと考えてみましょう。s
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。