「子どもたちの生活が心配」 学校再開見えず校長会


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で学校の臨時休校延長が決まり、沖縄県内小中高の校長会長からは30日、延長方針を支持する意見が上がった。一方で再開時期が見えない状況で、子どもたちの様子を心配する声もあった。

 県小学校長会の與古田思信会長は「友達と一緒に遊んで勉強もしたいだろう。子どもたちのことを思うととてもつらい」と声を落とす。また「小学校で3密(密閉・密集・密接)を防ぐことは難しいはずだ」と、再開後の対策に頭を抱えた。

 県中学校長会の山里望会長は延長の判断について「7日の再開は尚早ではないかという声が教員からもあった。妥当な判断だろう」と支持する。しかし「子どもたちの様子や生活習慣が心配だ」と語り、顔が見えない生徒らの生活実態を心配する。「生徒たちの顔を直接見て様子を確認する機会が必要だ」と強調した。

 県高等学校長協会の冨里一公会長は「学習状況の心配もあるが生徒の健康が最優先だ」と休校延長に理解を示す。3年生は入試や就職活動を控えており「評定や調査書にも影響が出る。インターハイの中止に加えて大学入試の新制度開始など、大きな変化がある」と指摘した。