沖縄地方は6日午前、前線や湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、沖縄県内の各地で荒れた天候になった。気象庁によると、同日午前6時50分ごろに糸満市付近で解析雨量120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」を発表していた。
琉球新報の取材では、糸満市や宜野湾市などで道路の冠水や車両浸水が確認され、宜野湾市で家屋の床下浸水があった。けが人は確認されていない。沖縄気象台は、沖縄本島地方はこれまでの雨で地盤が緩んでいるところがあり、本島中南部では6日昼すぎまで土砂災害に警戒するよう呼び掛けている。
県内では、6日午前のピーク時で、南城市糸数で1時間当たり93ミリ、那覇市安次嶺は78・5ミリで5月の観測史上最多の雨量を観測した。久米島町でも79ミリの雨が観測された。
最大瞬間風速は那覇空港で午前5時53分に17・5メートルを観測したほか、同日にうるま市宮城島で23・9メートル、久米島町北原で20・1メートルを観測した。
沖縄本島地方と大東島地方では6日夕方まで積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風による被害が起こるおそれがある。先島諸島では、6日夕方まで発達した積乱雲の影響で落雷や突風、急な強い雨に注意が必要となっている。
6日朝に本島中南部などで出されていた洪水警報は、11時すぎまでにすべての地域で解除。大雨警報(土砂災害)は南城市、八重瀬町を除き解除された。【琉球新報電子版】