家族で飲食店利用も可 沖縄・石垣市、11日から自粛緩和


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中山義隆市長

 沖縄県石垣市の中山義隆市長は6日、市役所で会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため市民に求めていた不要不急の外出自粛要請を、11日から緩和する方針を発表した。中山市長は「経済活動や市民生活を徐々に通常に戻したい。全面的な緩和ではない」とした上で「新型コロナショックからの回復プラン」の第1弾として、市民や事業者の行動指針を示した。

 市は緩和方針の中で同居家族での飲食店利用などを例示する一方、これまで通り「3密」回避や感染予防策の徹底、島外への移動自粛などを求めた。飲食事業者には多人数の入店規制や地元客・観光客の混在回避、時短営業などを実施するよう要請した。

 観光客の来島自粛は継続するとした一方で、長期滞在者であれば感染が確認されても市内での行動履歴が把握しやすく、拡大防止に向けた迅速な対応が可能だとし、宿泊事業者には当面、原則として長期滞在者のみを受け入れるよう依頼した。

 市内では4月28日に4例目の感染者が確認されたが、新たな感染ルートの可能性は低いとし、4例目の検体採取日から2週間が経過する9日時点で新たな感染発生がなければ、市内での感染拡大はないと判断。そのため、11日を自粛要請緩和の起点にした。