繁華街近く那覇市牧志駅 夜間の人出45%減 観光客減り、飲食店も自粛


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた那覇市牧志駅周辺の「平均人口」の推移で、金曜日と祝前日の午後5時~午前0時の夜間帯を分析したところ、4月下旬は1月のピーク時から約45%の人出が減少していることが明らかとなった。ビッグデータ分析を進める「Agoop(アグープ)」(東京)からデータ提供を受け、琉球新報が試算した。

 那覇市牧志周辺の金曜、祝前日の夜(午後5時~午前0時)は、1月3日にピークとなる2万1千人が滞在していた。その後も3月後半までの間、約1万7500~2万人で平均人口は推移していたが、県内での感染拡大が表面化した4月から急速に減少。同月24日には約1万2千人となるなど、4割超の人出が減った。

 時間帯ごとの滞在時間をみると3連休と重なり、プロ野球のキャンプなどで県内に多くの人が訪れていた2月22日は、午後7時~午後10時までの間は2万人台で推移するなど、夜の時間帯にピークを迎えた。

 一方、県が休業要請業種を発表した4月22日のピークは午後4時の1万4千人だった。那覇市牧志周辺は観光客数の減少や飲食店の営業自粛などによって、夜間の人出が減少傾向にあるとみられる。

 牧志駅周辺の人出について、データ解析に詳しい琉球大工学部の岡崎威生教授は「時間ごとの推移をみると、どの時間も減少傾向にあるが、最近の牧志駅の午後3時などは増加している。人の集まるピーク時間が夜から、少し早い時間帯にシフトしている」との見解を示した。