高校生から医療現場へエール 憧れ胸にSNSで募ったメッセージ


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医療従事者へ感謝と応援メッセージをまとめた喜屋武玲奈さん(左)と比嘉かのんさん=9日、那覇市内

 将来は医師などを志す2人の高校生が、新型コロナウイルス感染症の治療に当たる医療現場に向けた感謝と応援のメッセージを集めた。幼少期から小児ぜんそくで入退院を繰り返した開邦高2年の喜屋武玲奈さん(16)=与那原町=と、心臓病に苦しむ祖母を見て医療職を志す興南高3年の比嘉かのんさん(17)=那覇市=は14日に、沖縄県医師会に集めたメッセージを手渡し、憧れの現場に思いを届ける。

 2人は弓道部の活動を通じて仲良くなった。共に医療職を目指し、休校中も1日で最大12時間の勉強を続ける。医療現場について「患者と向き合う姿は格好良くて、感謝や尊敬の気持ちがある」と語り、新型コロナの感染拡大で緊張が続く全ての医療従事者へメッセージを送ることを決めた。

 4月末から5月初めにかけてSNSでメッセージを募った。県内各地の高校生50人ほどから「頑張ってくれてありがとう」「応援しています」などエールの言葉が集まった。

 喜屋武さんは「ぜんそくで苦しい時に、医師や看護師が寄り添ってくれた。自分もそんな医者になりたい」と目を輝かせる。比嘉さんは「新規感染患者がゼロの日が続いているので、気を抜かずに私たちも自粛生活を頑張りたい」と決意を込めた。
 (大橋弘基)