月額報酬75万円、年間所得の平均は1045万円<県議の仕事>


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  知事などと同じ特別職に当たる県議の報酬は条例で定められている。役職がない一般議員は月額75万円。議長は98万円、副議長は84万円となっている。ボーナスに当たる手当は6月と12月の年2回支給され、一般の議員は計279万円受け取る。議長は約365万円、副議長は約312万円となっている。

 報酬とは別に条件に応じて旅費も支払われる。本会議や委員会などに出席した際の交通費や宿泊費がそれに当たり、住んでいる地域によって額は異なる。県議会事務局によると、2018年度は総額約1021万円が支払われた。

 議員らの報酬が妥当かどうか検討する「県特別職議員報酬等審議会」があるが、13年度に月額1万円が引き下げられた以降、変わっていない。国の地方議会議員年金制度は、全国的な議員数低減や報酬減額の影響や、受給要件の期間が短いなど批判を受けて11年に廃止が決まった。

<所得・資産>

 県議は資産公開条例に基づいて過去1年間の所得や新たに取得した資産を県議会に報告しなければならない。

 議会事務局が2019年7月に公表した報告書によると、18年の1年間を通して県議を務めた45人の平均所得は1045万7713円だった。最も高かった県議の所得は1786万2500円だった。

 収入が議員報酬のみの議員は27人。所得には不動産収入や会社の役員報酬なども含まれる。会社や団体の役員、顧問などに就いている議員は9人(19年4月現在)。

 県議会事務局が毎年公表するのは(1)議員が1年間で新たに取得した資産などを報告する資産等補充報告書(2)1年間の所得を報告する所得等報告書(3)報酬を得て法人の役員・顧問などに就いている場合に報告する関連会社等報告書(4)政務活動費の収支報告書―の4種。