自粛の日々に歌を「ワジワジさんけーよ」「共に歩こう」 FMやんばるで新曲


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 【名護】新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が続く中、沖縄県名護市のコミュニティーラジオ局「FMやんばる」(77・6メガヘルツ)の呼びかけに市内のアーティスト2人が応じて曲を作った。曲は同局で放送するほか、動画共有サイト「YouTube」でも配信している。気持ちもふさぎ込みがちになる自粛生活を送る人たちに、2曲ともエールを送る。

 曲は「ふな虫」こと船田弘さんの「やんばるニャーゴ」と「KHYME(ケイム)」こと宮城研二さんの「また街中繰り出せる日々を」。同局のパーソナリティー「ジョバンニ」こと新城拓馬社長が曲作りを依頼し、2人が作詞・作曲して完成した。11日の同局番組に2人はゲスト出演し、曲に込めた思いを語った。

 「やんばるニャーゴ」は名護市の歓楽街「みどり街」で生きる猫が題材の曲。「しょぼくれるなよ」「イライラするなよ」と、のんびりと生きる猫が人間たちに語り掛ける。ふな虫さんは「やる気がなくなると(店などを)再開する気持ちも起きない。曲でくすっと笑ってもらえれば」と語った。

FMやんばるの番組に出演して曲への思いを語った(前列左から)ふな虫さん、KHYMEさんとパーソナリティーの(後列左から)かっちゃんさん、ジョバンニさん=11日午後2時ごろ、名護市の同局

 「また街中繰り出せる日々を」はラップで「『マジ自粛で何もしてない』とかいうなよ。『何もしてない』をちゃんとやっている」などと歌詞のメッセージ性も強い曲だ。KHYMEさんは「『頑張ろう』などではなくて、みんなが同じ思いになることのできる曲を作りたかった」と強調した。

 番組にパーソナリティーとして出演したジョバンニさんは「この2曲で終わりではない。これからもやんばるのアーティストに依頼して曲を作り、収束後にライブを開くことができれば」と展望を語った。【琉球新報電子版】