プロゴルファーの宮里美香さん(30)は14日、那覇市与儀の沖縄赤十字病院にステーキ弁当など40食を贈った。医療従事者と外食産業を応援する目的で、6月24日までの平日に毎日、ジャンボステーキハンズなど3店舗の弁当計1200食を同病院に提供する。宮里さんは「コロナで大変な状況だが、医療従事者の頑張りがあって今の生活ができている。おいしい弁当を活力にしてほしい」とエールを送った。
飲食業を営む知人らの窮状も目にする宮里さん。医療職の知人から、現場でカップ麺やコンビニ弁当で食事を済ませる人が多いと聞き、飲食業への支援も併せて弁当を贈ろうと決めた。友人でジャンボステーキハンズの仲本貴博社長(30)に相談し、仲本社長の友人が看護師として働く同病院に寄贈を申し出た。ハンズのほかに那覇市内の「パーラー・アゲマス」「炉端焼き たけすみ」の計3店舗から弁当を届ける。
「アスリートとして食には気を遣う。現場の話を聞いて込み上げるものがあった」と話す宮里さん。一方で、自身もツアー大会が中止になり、満足にプレーできない状況もある。「誰もが経験したことのない事態だが、心を一つにして行動するしかないと思う。(収束したら)皆さんに感動を与えられるプレーをしたい」と意気込む。弁当を受け取った大嶺靖院長は「豪華な弁当でびっくりした。これを食べてまたさらに頑張っていける」と感謝した。