中高生「勉強に不安」70% 学生有志のアンケート


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 沖縄県内学生への緊急支援を求める学生有志の会には県立球陽高校の生徒4人も参加し、大学生の協力を得て中高生向けのアンケートを実施した。1110件の回答があった。アンケートで不安や悩みを聞いたところ「勉強について」が70・2%で最も多かった。次いで「行事(修学旅行や体育祭等)がなくなること」が63・6%、「受験」が57・2%と多かった。回答者は高校3年生が最も多く、全体の52・1%を占めた。

 勉強に関しては「教えてもらっていないのに課題だけを出されて、分からないところを教えてもらう先生もいない」「1学期の成績はどうするのか」などの不安の声や、9月入学を求める声が出た。受験に関する不安は高く「情報を早く出してほしい」という声が多く集まった。

 一部の学校で取り入れられているオンライン授業については、格差がないように環境整備を求めた。

 行事の相次ぐ中止を落胆する声は多く、「インターハイに出場できずに引退なんて1回戦敗退より悔しい」といった声が上がった。一方、延期開催による感染拡大や受験への影響を心配する声もあった。

 高校生らはアンケート調査の結果を基に学習環境の確保や精神的、金銭的な支援を県に要請し「一つ一つの言葉に耳を傾け、支援、救済措置を講じてほしい」と求めた。