新型コロナウイルス対策で4月7日から臨時休校していた県立学校(高校、特別支援学校、中学校)の授業が21日再開する。同じように休校していた那覇や名護など市町村立の小中学校も一斉に再開する。児童・生徒が新年度から一度も登校しないまま休校になった学校も多く、各地で1カ月半遅れの入学式や始業式が行われる。
県立学校は午前と午後に分かれて学級の半数ずつが登校する「分散登校」を31日まで実施し、6月1日から通常授業に戻る。部活動は5月31日まで全面禁止。6月1日から14日までは時間を制限して段階的に再開し、15日から全面解禁となる。
再開後も各学校は感染症対策に取り組む。県教委は健康に不安がある生徒について「事情を聴いた上で出席停止扱いにするなど、柔軟に対応すること」を学校側に求めている。
各大学は再開時期が異なる。琉大は5月21日から再開し、原則として遠隔授業を行う。県立看護大は21日から1年生の授業を再開する。県立芸大は今月中、遠隔授業の予定。名桜大は21日から演習、実習で対面授業を再開する。沖国大は28日から再開するが、教員ごとに遠隔授業か対面授業か判断する。沖縄女子短大は21日から再開するが、分散登校や遠隔授業も継続する予定。キリスト教学院大・同短大は6月1日から再開する。沖縄大は1日から演習、実習、実技など一部の授業を再開する予定。