辺野古新基地建設の土砂運搬船が羽地内海に集結 荒天回避か


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停泊する土砂運搬船=20日、名護市の羽地内海(小型無人機で撮影、沖縄ドローンプロジェクト提供)

 【辺野古問題取材班】工事関係者に新型コロナウイルス感染者が確認された影響で中断している名護市辺野古の新基地建設を巡り、埋め立て用土砂を運ぶ運搬船など10隻以上が名護市の羽地内海に集結している。熱帯低気圧による荒天を避けるため停泊しているとみられる。新基地建設工事は4月17日から1カ月以上中断している。

 埋め立てに用いる土砂は名護市安和の琉球セメント桟橋や、本部町の本部港塩川地区から海路で辺野古へ運ばれていた。22日現在、桟橋や港からの土砂搬出も停止している。

 土砂搬出を監視している本部町島ぐるみ会議によると、基地建設に用いられる土砂運搬船18隻のうち羽地内海には少なくとも10隻が停泊している。残りは奄美大島の古仁屋沖などに停泊しているとみられる。同会議の高垣喜三さんは「工事を中断して、無駄な税金を使うのはやめてほしい」と話した。