独自大会「感謝しかない」 県高野連決定に保護者ら喜ぶ


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 県高校野球連盟が県独自の大会開催を決定したことを受け、球児の保護者からは歓迎と喜びの声が上がった。野球同様に全国規模の大会が中止になった他競技の関係者からは、代替大会の開催に向けた後押しになると期待する声もあった。

 野球部に所属する高校3年の息子を持つ金城剛さん(48)=南城市=は「夏の大会は球児にとって、勝っても負けても次のステップへと気持ちを切り替えるための大事なもの」と力を込める。「関係者の方々はよく前向きに動いてくれた。感謝しかない」と喜んだ。

 前原高校野球部父母会の池原堅二会長(51)=うるま市=は「甲子園中止の報道を受けて3年生の息子は気丈に振る舞っていたが言葉は少なかった。なんと言葉を掛ければよいか分からなかったが、これでまた『頑張ってね』と声を掛けられる」と声を詰まらせた。

 県高等学校体育連盟ソフトボール専門部の渡口竜次委員長は「生徒の頑張りを見てきた教員として、最後の晴れ舞台を中止にするのはつらい。(県高野連の代替大会)開催は生徒たちの自信にもなるだろう。ソフトボールも県独自の大会開催を検討している」と話した。

 同じく代替大会開催に向けて調整中という県高体連なぎなた専門部の瀬長睦子委員長は「高野連の決定は私たちにとっても大きな後押しにつながる」と期待する。「頑張ってきた3年生に何とか最後の舞台をつくりたい」と力を込めた。