社会

嘉手納基地周辺「騒音、悪臭ひど過ぎ」窓開けられず コロナ防止に参った

住宅地の目と鼻の先でエンジン調整をする米軍機=14日、嘉手納町屋良

 【嘉手納】新型コロナウイルスの感染予防対策の一つとして十分な換気が求められる中、昼夜問わず航空機が離着陸する米軍嘉手納基地と隣り合わせの沖縄県嘉手納町民は、窓を開けることすらままならない。「開けたくても騒音と悪臭がひど過ぎる」「今月は収入が激減するのに光熱費はかさむ一方だ」―。外出自粛が続き在宅時間が増えたことで、窮状を訴える声も後を絶たない。

 4月1日~5月15日に町に寄せられた苦情は85件で、そのほとんどが騒音と悪臭に関するものだった。

 基地のすぐ近くに住む町議会議員の照屋唯和男(いわお)さん=町屋良=にも、地域住民から悲痛な訴えが多数寄せられた。自身も大型連休中は外出ができないため、せめてもの楽しみとして子どもたちと自宅屋上にテントを張りキャンプをしたが、午前6時から響くエンジン調整音と悪臭でやむなく中止した。「家の中にいてもうるさいし、精神的に参る。この辺の住民はみんな苦しんでいる」と話した。

 町水釜に住む20代女性は「町内放送で『窓を開けましょう』と流しているが、開けたら生活できない」と言い切る。コロナの影響でアルバイトへも行けず、収入は激減した。「遊び盛りの子どもたちがいるため、部屋はクーラーを付けっぱなし。来月の光熱費はいつもの倍になるはずだ」とため息をつき、せめて新鮮な空気が吸いたいと嘆いた。
 (当銘千絵)



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