使い捨て鉛筆、期日前投票…沖縄県議選「3密投票」防止へ


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 5月29日告示、6月7日投開票の沖縄県議選に向け県選挙管理委員会は25日、県庁で報道機関を対象に説明会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から期日前投票の積極的な活用を呼び掛けたほか、投票所の「3密」回避策として投票所内の空きスペースの活用や使い捨て鉛筆の使用などを挙げた。期日前投票所は2019年7月の参院選から1カ所増えて57カ所で、30日から期日前投票が始まる。

 県選管は感染防止対策として26の項目を取りまとめ、各市町村選管に通知した。具体的には、当開票所での事務従事者のフェースガードや手袋の着用、消毒・換気の徹底など。投票所に足を運ぶ有権者一人一人が別々の鉛筆を使用できるよう使い捨て鉛筆約62万本を各市町村選管に配布した。

 県選管によると、「3密」回避策として期日前投票所の増設などを検討したが、準備期間や費用面などで課題があり断念した。また投票率アップに向け、若者向けイベントの開催などを予定していたが、新型コロナの影響で、いずれも中止となった。今後はメディアなどを通じた広報啓発を強化する。

 県選管の高江洲昌幸書記長は「県保健医療部の専門家の意見も聞きながら感染症対策を取りまとめた。投票所のスタッフが一丸となって感染防止に万全を期している。有権者の皆さんには安心して投票に来てほしい」と呼び掛けた。