中止の県中学総体、3地区が独自開催方針 那覇も模索


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昨年の県中学校総合体育大会の総合開会式=2019年7月21日、北中城村の県総合運動公園レクドーム

 沖縄県中学総体の中止が決定した中、県内各地区の中学校体育連盟が地区大会の独自開催に向け、調整を続けている。25日の段階で確認が取れた中では県内6地区のうち、国頭と中頭、八重山の3地区が開催する方針を固めている。島尻と宮古は県総体中止を受け、改めて判断するとしている。関係者によると、那覇地区も開催を模索しているとみられる。

 今年の地区大会は6月中に開かれる予定だった。県総体の開催延期が決定され、その可否が議論される中、各地区中体連は既に地区大会の日程などについて調整を始めていた。独自開催についてはこれまでの調整をベースに準備を進めるとみられる。

 関係者らによると、国頭は8月1、2、9、10日に野球やサッカーなど9競技を開催予定で、八重山は7月23~24日に地区大会を開く見通し。中頭も今月中旬ごろに各競技開催に向けて取り組む方針を確認し、うちバスケットボールは7月25~26日と8月1~2日で開催する日程が決まった。

 那覇は各校長にアンケートを配布し、開催期日などについて意向を確認しているという。島尻と宮古は教育委員会の方針なども確認しながら今後理事会を開き、開催可否を判断するとした。八重山地区の宮良信浩副会長は「室内競技など、3密を避けた運営など工夫が必要だ」と課題を挙げながらも「最後まで生徒たちが輝けるステージを残してあげたい」と開催に全力を挙げる考え。

 ただ、各地区大会の開催については県内の感染状況の推移や防止対策の実効性、会場の確保などで課題が出た場合、競技によって開催が見送られる可能性もあるという。