留学生が料理「ネパールの味どうぞ」 売上金を生活費に 那覇のブックカフェ企画


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(右から)ネパール人留学生のビーケー・リヤさん、屋嘉道子さん、ほかボランティアスタッフ=24日、那覇市久茂地の「BOOK Cafe&hall ゆかるひ」

 【那覇】新型コロナウイルスの影響でアルバイトが無くなり、収入が絶たれた留学生を支援しようと沖縄県那覇市久茂地の「ブックカフェ&ホールゆかるひ」で24日、「ネパール料理お持ち帰りプロジェクト」が行われた。ネパール料理を留学生自身が調理して販売し、売上金全額を留学生に寄付するプロジェクト。

 ゆかるひオーナーの屋嘉道子さんがネパール人留学生の窮状を報道で知り、沖縄国際人材支援センター(IRESCO)へ会場提供を提案し実施した。材料は寄付金や提供食材で賄い、ネパール人留学生がチキンのマサラ炒めやカレーなどのネパール料理合計70食分を手作りし、販売した。売上金3万5千円が留学生に寄付された。

 屋嘉さんは「寄付金やお米などの提供など、支援の輪が広がってくれてうれしい」と述べた。

 ネパール人留学生のビーケー・リヤさん(21)は「私たちが作ったネパール料理を『おいしい』と言って食べてくれるのがうれしい」と笑顔で話した。
 (喜納高宏通信員)