沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハは28日、披露宴や講演会などで利用されるバンケットホールで、新型コロナウイルスの感染拡大予防策を取った場合の会場設営を、関係者に披露した。外出やイベント開催の自粛などが緩和されてくることを想定し、祝宴・会合開催の安全対策の事例を示した。
結婚披露宴を想定した378平方メートルの「シェルホール」では、12人掛けのテーブルを半分の6人に減らして間隔を開けた。これまで人数分を大皿に盛って出していた料理は、スタッフが小皿に分けて一人一人に提供する。
698平方メートルの「ニライカナイ」では講演会や学会などを想定した。3人掛けのテーブルを1人で使って間隔を開け、最大400人の収容人数は180人まで縮小となる。
195平方メートルの「王朝」では立食を想定した。これまで各テーブルにつまようじやナプキン、ビールなどを置き、各自で取る型式だったが、全てスタッフが配る。またビュッフェ式の料理はトングの共有を避けるため、スタッフが配膳する。
秋には修学旅行も予約されており、会場の人数を制限するために食事を2回に分けることなどを検討している。
かりゆしの玉城智司社長は「主催者も悩んでいると思う。実際に席を並べてみて、やり方を示せれば」と話した。7月11、12日も内覧会を開催する予定。