沖縄美ら海水族館が営業再開 地元客「癒やされるー」、コロナ対策も徹底


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大水槽「黒潮の海」前でゆうゆと泳ぐジンベエザメを観覧する親子=1日、本部町の沖縄美ら海水族館

 【本部】新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休館していた沖縄美ら海水族館(本部町)が1日、約2カ月ぶりに営業を再開した。訪れた地元客は「とても待ち遠しかった。ゆっくり見て回りたい」と頬を緩めた。

 新型コロナの感染拡大を警戒してか、午前中の観光客の姿はまばらで閑散としていた。館内では感染対策を徹底。入り口ではサーモグラフィーで利用客の体温を測定し、ジンベエザメが泳ぐ大水槽「黒潮の海」前の床には間隔を開けるためのシールが貼られていた。

入り口では消毒を実施し、サーモグラフィーにより利用客の体温が測定された=1日、本部町の沖縄美ら海水族館

 イルカショーなども当面の間は中止となっているが、「黒潮の海」ではジンベエザメやオニイトマキエイがゆうゆうと泳ぐ姿や、給餌も見ることができる。沖縄市から訪れた20代女性は「コロナでずっと家から出られなかった。(生き物の姿を見ていると)癒やされる」と笑顔を見せた。

 3密を避けるために、状況に応じて入館規制を設けることもある。沖縄美ら島財団水族館事業部で統括を務める佐藤圭一氏は「まだまだ収束したとは言えない。感染対策を実施し、県内の方を中心に安心して見ていただきたい」と述べた。

入り口前の床には、ソーシャルディスタンスの間隔を明示するシールが貼られていた=1日、本部町の沖縄美ら海水族館

 「沖縄美ら海水族館」のアプリでは、職員や利用客に新型コロナ感染が確認された場合、通知する機能が追加された。【琉球新報電子版】