沖縄気象台は1日、5月の天候まとめを発表した。5月の沖縄地方は梅雨前線や熱帯低気圧などの影響でところにより大雨や荒れた天気となり、降水量は平年比193%を記録した。月降水量は南城市糸数で669・5ミリなど5地点で観測史上最多を更新した。
一方で6月1日時点の本島11ダムの貯水率は、平年より8・1ポイント高い86・1%。6月は少雨傾向の予報だが、沖縄渇水対策連絡協議会の担当者は「ダムの貯水量は回復し、今のところ渇水の心配はない」としている。
気象台によると、5月の月降水量は南城市糸数の他に渡嘉敷662ミリ、南大東島566・5ミリ、南大東村旧東533・5ミリ、北大東498・5ミリとそれぞれ観測史上最多の値を更新した。那覇は平年比235%の545ミリで、観測史上4番目に雨量が多かった。
沖縄地方は平均気温も全地点で平年を上回り、地域平均は平年比1・0度高かった。日照時間は同80%と平年を下回った。