「宝くじ当たった」は変…コンビニ店員が連携、客の詐欺被害を防ぐ 与那原署が感謝状


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(右から)島尻哲也署長、表彰状を手にした小林翔子さん、安里優美子さん、店のオーナーの山田美和子さん、砂邊健仁副署長=5月28日、与那原町の与那原警察署

 【与那原】未然に詐欺被害を防いだとし、沖縄県与那原町のローソン東浜店勤務の安里優美子さん(46)と小林翔子さん(31)の2人は5月28日、与那原署の島尻哲也署長から同署で感謝状の表彰を受けた。

 5月14日、80代の男性が店を訪れ「1千万円の宝くじに当たった。電子マネーを購入したい。方法を教えてほしい」と、レジにいた安里さんに声を掛けた。

 安里さんは購入方法を教えている際に男性の言動から「購入目的が不審であること」に気付いた。小林さんがスマホで、購入依頼した会社を検索すると、業種と男性の説明内容が合致しなかった。安里さんが「よく考えたほうがいい」と説得、小林さんは与那原署に通報し、電子マネーの特殊詐欺の被害を未然に防止することができたという。

 島尻署長は「周囲が粘り強く説得して被害を防止した。実に素晴らしい」と述べ、引き続き協力を呼び掛けた。
 (知花幸栄通信員)