琉球フィルハーモニック(上原正弘代表理事)が障がいのある人やその家族が安心してオーケストラを楽める音楽イベント「美らサウンズコンサート」のガイドブックを作成した。琉球フィルが昨年実施したコンサートの準備の手順や注意点などをまとめたもの。3月下旬に全国の社会福祉協議会、コンサートホール、プロオーケストラなど約600カ所に配布した。
「美らサウンズコンサート」は文化庁の主催事業に採択され、昨年12月8日に与那原町観光交流施設で開催された。
音楽療法士にアドバイスを受けて選曲や曲順を配慮したほか、観客席の前方の椅子をなくしリラックスして聴ける環境を作るなど、さまざまな工夫を凝らした。中には初めてコンサートに訪れた人も多く「生で演奏を聴けてうれしい」と喜びの声が広がった。
本年度も昨年と同じ会場で11月末にコンサートを開催する予定だ。上原代表理事は「全国でも取り組みが広がって全員に音楽を聴くチャンスが広がれば」と話した。