那覇大綱挽、中止へ 「密集・密接避けられず」幹事会方針


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東西に分かれ、多くの人々が大綱を引き合った「第49回那覇大綱挽」=2019年10月、那覇市久茂地の国道58号

 10月10、11の両日に予定される「那覇大綱挽(ひき)まつり」について、実行委員会の幹事会は3日、新型コロナウイルス感染防止のために中止する方針を固めた。同日、実行委を構成する20団体に中止を諮る文書を送った。過半数の賛同を得た上で、実行委会長の城間幹子市長が6月第3週に中止を発表する予定。

 幹事は那覇大綱挽保存会、那覇市、市観光協会、琉球放送。市の担当者は中止の理由について「(大綱挽の性質上)密集、密接が避けられない」と話した。当初は6月第3週に実行委の総会を持つ予定だったが、三密を避けるため書面での表決に変更した。

 戦後の那覇大綱挽では、昭和天皇が重体となり開催を自粛した1988年以来、2回目の中止となる。