「伊平屋で初の本マグロ」67歳上原さん3時間格闘、島でおいしく食べました


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
本マグロを釣り上げた上原英行さん(左端)、妻の恵子さん(中央)ら=1日、伊平屋村の島尻漁港

 【伊平屋】沖縄県伊平屋村前泊の漁師・上原英行さん(67)は、野甫島から70マイル(約112キロ)辺りで5月30日に138キロの本マグロを釣り上げた。上原さんは6月1日、島尻漁港に帰港した。

 本マグロは5月30日、午前4時ごろから3時間にわたる格闘の末、7時ごろに釣り上げた。「去年も本マグロがかかったが、(漁獲)規制中だったため釣り上げられなかった。今回は三度目の正直で釣り針にかかった時は興奮した」と、上原さんはうれしそうに話した。

 戻ってきた1日に水揚げされた本マグロは、漁港で四つ割りにされ、自営する上原水産で妻の恵子さん(63)と一緒にさばいた。

 今回の釣果は「伊平屋島で初めて本マグロが水揚げされた」と言われ、瞬く間に村内へ伝わった。上原さんの店には、さばいたマグロの予約が殺到し、翌朝には完売となった。それでも、その日は閉店まで客が途切れなかったという。

 上原さん夫婦は「こんなに客が来るなら、次は、200キロぐらいの(本マグロ)を釣らないと足りないね」と話していた。
 (根路銘千春通信員)