【読谷・嘉手納】嘉手納署と嘉手納地区交通安全協会はこのほど、交通安全を守るために大切なルールや知識を児童向けに分かりやすくまとめたDVDを制作した。管内(読谷村と嘉手納町)の保育所や幼稚園、小学校に配布する。署は例年、新学期を迎えるこの時期に各校を回り交通安全教室を実施してきたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から訪問を控え、DVDを通してメッセージを届ける。警察署独自で交通安全教育に特化したDVDを制作するのは県内で初めて。
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4日、読谷村役場で贈呈式が行われ、同署の山城強交通課長や同協会の池原栄順会長が石嶺伝実村長にDVDを託した。
約10分の動画は、警察官と腹話術の人形「こうちゃん」が対話しながら交通ルールを学ぶ構成で、横断歩道の渡り方や道路で遊ばないことなどを呼び掛けている。嘉手納署によると内容の構成だけでなく、腹話術師も全て署内の職員で担うなど“手作りDVD”にこだわったという。
池原会長は「子どもたちに命を大事にしてほしい。加害者にも、被害者にもならないでほしいという思いを込めて作った」と述べ、各校で有効に活用されることを願った。
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石嶺村長は新型コロナの影響で「新しい生活様式」が求められる中、DVDによる交通安全教育は画期的だと強調。「子どもたちの安全を守るため、学校現場でぜひ使わせていただく」と謝意を示した。
嘉手納署と同協会は8日には嘉手納町を訪れ、當山宏町長にもDVDを贈呈した。両町村の全保育園、幼稚園、小学校用に18枚を制作した。