「本当にうれしい」3年保護者の願いかなった 高校野球観戦


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 県高野連が9日、高校野球の「2020県夏季大会」について3年生の保護者のみ入場を許可する方針を固めたことに、保護者からは喜びの声が上がった。

 県高野連に観戦を求める請願書を提出する発起人となった興南保護者会の仲村明会長(46)は「保護者はみんな少年野球の頃から子どもを見ているので、高校最後の夏の大会に対する気持ちが強い。観戦ができることは本当にうれしい」と声を弾ませた。

 その上で「やっとスタートラインに立てた。大会が終わった時に感染者ゼロとなって、初めて成功と言える」と気を引き締めた。

 沖縄尚学父母会の藏元孝雄会長(50)も「会場に入れてもらえることに感謝している」と喜んだ。一方で「感染しない、周りに感染させないという責任がある。気を付けながら観戦したい」と語った。

 7月に県高校総体が開かれることなどを念頭に「この動きが全国や他のスポーツに波及してくれれば」と願うのは沖縄工業父母会の金城剛会長(48)。「保護者には大会に対するいろいろな思いがある。初めから観戦は難しいではなく、前向きな議論が必要だ」と話した。