沖縄防衛局は12日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に向けた作業を再開した。午前8時20分ごろ土砂を陸揚げするための専用船2隻が辺野古沿岸部に入った。
新基地建設の業務に携わっていた受注業者の作業員1人が新型コロナウイルスに感染し、4月17日から工事を止めていた。7日投開票の県議選では新基地建設に反対の当選者が過半数を占めた。県は工事を再開しないよう求めていた。
玉城デニー知事は11日「工事をするなら極めて遺憾だ」とけん制していた。
関係者によると、防衛局は11日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ2班体制を解除し、工事再開に向けた準備をした。
12日には工事を本格的に再開するが、新基地建設に反対する市民も抗議行動に出ており現場は緊迫している。【琉球新報電子版】