米民主議員と連携「プログレッシブ議連」に約40人 野党国会議員ら 屋良朝博氏が事務局長


社会
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 【東京】日米の進歩的なリベラルの国会議員の連携を目的とした「日本プログレッシブ議連」の設立総会が11日、国会内で行われた。米民主党で90人以上が所属するという「プログレッシブ議員連盟」(CPC)と協力し、新自由主義経済に代わる、自由で平等な社会の実現に取り組む。経済・社会や安全保障、環境問題などで既存の考え方を見直し課題解決に取り組む中で、沖縄の米軍基地についても提起していく。

 議連には立憲民主と、統一会派を組む国民民主、社民などの議員約40人が参加した。会長に中川正春元文部科学相、会長代行に近藤昭一衆院議員が就いた。事務局長は屋良朝博衆院議員(国民)が担う。

 新型コロナウイルスの影響が収まるまでは米民主党の議連メンバーとビデオ会議を通じて交流するほか、米シンクタンクとも交流する。今後、ヨーロッパなど他の国の進歩的な議連とも連携していく考えだ。

 近藤氏は総会で「米国は議会が大きなウエートを持っているが、そこに日本の、野党の声が届いているのかという問題意識があった。新型コロナを含む課題を国際的な連携で解決したい」とあいさつした。

 屋良氏は、これまで日米関係をつないできた「ジャパンハンドラーや外務、防衛省とは別の(対話)ルートを作る。米の議連とつながることで、ワシントンの中心で基地問題を提起する」と意義を語った。