児童らつなぐ創作組踊「糸蒲の縁」 中城村の保存会が塾の開講式


社会
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南上原組踊保存会による組踊塾の開講式に臨む子どもや大人たち=11日、中城村の南上原公民館

 【中城】中城村の南上原組踊保存会(仲座包子(かねこ)会長)による組踊塾の開講式が11日、同村の南上原公民館で開かれた。昨年、日本ユネスコ協会連盟の未来遺産に登録された創作組踊「糸蒲(いとかま)の縁」上演に向け、子ども25人と大人13人が稽古に挑む。継承発展の目的もある。

 本年度の子ども塾は5期生で、大人塾は8期生となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響を見ながら、11月にある村の文化まつりや来年3月の公民館まつりでの上演を予定している。

 初参加の阿波根楓希(かの)さん(7)=中城南小2年=は、昨年の公演で中学生の長崎さくらさんが出ているのを見て「やってみたい」と一念発起した。「さくらお姉さんみたいになりたい」と夢も掲げる。

 同じく初参加の金城健(たけし)さん(13)=琉大付属中1年=は、友人の新城柊羽(しゅう)さんが琉舞をしていることに触発された。沖縄の歴史好きが高じ胡弓や三線も弾けるといい、さらに「琉舞を踊ってみたい」と意気込む。仲座会長は「皆で伝統文化を守っていこう」と呼び掛けた。