嘉手納基地火災 隣接の3市町連絡協「再発防止に向けた取り組みを」


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煙が上がっている建物=22日午前10時半、米軍嘉手納基地

 【中部】22日に米軍基地内の危険物を取り扱う施設で火災が発生し、塩素ガスの粒子が放出したことについて、沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協、会長・當山宏嘉手納町長)の3市町長は、有害物質による周辺地域への影響を不安視した。米軍には早期の原因究明と再発防止を求め、今後の対応を協議していく考えだ。

 當山嘉手納町長は「基地内ではさまざまな危険物を保管しているだろう。民間地と違って火災はあってはならない」と断じ、火災の詳細を把握した上で三連協として今後の対応を検討すると述べた。

 北谷町の野国昌春町長は、塩素ガスの放出に関する早急な情報提供がなかったことに触れ「基地内に注意喚起するなら、周辺地域にも連絡すべきだ。詳細な発表がないだけに余計に不安になる」と指摘した。

 沖縄市の桑江朝千夫市長は「延焼はなかったが、地域住民に不安のないよう対処してほしい。早急な原因究明と報告、再発防止に向けた取り組みを求める」と話した。