沖縄県の米軍嘉手納基地で22日に発生した火災で、塩素ガスを含んだ煙は幅約300メートルにわたって発生したことが24日、沖縄防衛局への取材で分かった。米軍に照会したところ、火災発生時に煙は基地内にとどまり、基地外の住宅地には流失しなかったと説明があったという。火災原因は不明。
沖縄防衛局によると、火災が発生した施設は、嘉手納基地中央に位置する倉庫群の一角にあり、主にプールの消毒などで使用される次亜塩素酸カルシウム(カルシウムハイポフロライト)が保管されていた。消火活動で真水をかけたため、塩素ガスが発生した。
公明党県本(金城勉代表)が24日、沖縄防衛局に抗議を申し入れた際に田中利則局長から説明があった。金城代表は「不幸中の幸いで外には漏れてはいない。ただ火災が発生したのは基地内の防災体制が問われる」と話した。【琉球新報電子版】