社会

手作りマスク「恩返しに」 自立支援施設の女子生徒ら 針仕事で150枚

児童自立支援施設の女子生徒らが寄贈したマスク=18日、那覇市の県警少年サポートセンター

 一針、一針に感謝の思いを込め―。さまざまな事情を抱えた10代の少年少女が通う、県内の児童自立支援施設の14~15歳の女子生徒ら3人が、恩返しの気持ちを込め手縫いの布マスクを製作した。今月「体調に気を付けてください」など、1枚ずつメッセージを添え、生徒の支援に当たる施設職員や警察職員らに寄贈した。製作の中心になった女子生徒(14)は「少しでもみんなの役に立てればと、恩返しの気持ちで作った」と話した。

 新型コロナウイルス感染防止のための外出自粛期間に、余暇時間などを活用して生徒らが自主的にマスクを製作した。

 生徒らは慣れない針仕事に悪戦苦闘しながら、約20日間かけて目標の100枚を上回る150枚を仕上げた。手芸店が在庫不足で材料調達に悩まされた際は、施設の職員らが生地やゴムを家庭から持ち寄り、生徒らをサポートした。

 女子生徒は「外出自粛中の息抜きになった。最後までやり遂げて達成感がある」と満足げにほほ笑んだ。「マスクを着用する人のことを思い縫った。裁縫は苦手だったけど、いい経験になった。将来は美容師の道に進みたい」と夢を語った。

 生徒らからマスクが贈られた県警少年サポートセンターの志良堂貴所長は「生徒たちの気持ちに胸が熱くなった。手縫いならではの風合いが優しい。大切に使いたい」と目頭を熱くした。

 マスクは同センターを介して、補導職員やスクールサポーター、県警職員などに配布されるという。
 (高辻浩之)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス